水揚げは全國有數、でも知名度が… 「石巻のアナゴ」名産へ取り組み
全國有數の水揚げ量を誇るアナゴを地元の名産として打ち出そうと、宮城県石巻市の石巻商工會議所や市內の飲食店などが普及事業を始めた?!袱ⅳ胜磫校à─栅胜椤∈瘞啢韦ⅳ胜础工葧い郡韦埭昶欷?4軒の料理店が掲げる。地元での知名度はいまいちなのに、流通先で名物となっている現狀を打開しようという試みだ。
商議所によると、農林水産省の海面漁業生産統計調査を基にアナゴ漁獲量を全國の市町村別でみると、石巻市は2013~17年に長崎県対馬市に次ぐ全國2位で、18年には432トンと対馬市を上回って最多だった。
大半は市外へ流通し、近隣にある日本三景の一つ、松島では「あなご丼」などが名物料理として有名だ。石巻での知名度と売れ行きがいまひとつなのを変えようという取り組みだ。
11日にあったアナゴ料理の試食會では市內12の飲食店が、天ぷらや炊き込みご飯、かば焼き、ひつまぶしなどを並べた。中國料理店の黒酢酢豚風や、すし店の太巻きといった彩り豊かな料理も目を引いた。
和食店「大もりや」は、豆腐などの生地に煮アナゴをのせた「穴子けんちん焼き」を出品。丸田浩之料理長(40)は「他店とかぶらないよう趣向を変えたものにした。お酒のつまみとして店のメニューに加えたい」と言う。
試食會用のアナゴを提供した石巻魚市場の佐々木茂樹社長は「一年を通じて安定的に取れ、値段も高級すぎない優秀な食材。石巻の名物として定著させたい」と意気込む。(原篤司)