テイラー?スウィフトのツアーチケット販売中止 先行申込に35億件

ニューヨーク=中井大助
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 世界的な人気歌手のテイラー?スウィフトさんが來年予定している米國ツアーのチケットの一般販売が中止される事態となった。申し込みが殺到し、チケット販売會社のシステムが対応できないためで、人気の高さを示している。

 スウィフトさんの5年ぶりとなる全米ツアーは、2023年3月から8月まで行われる予定。チケットの販売の一部を請け負っている「チケットマスター」によると、事前に350萬人超が公式ファンとして登録し、このうち約150萬人が先行販売の対象として招待され、殘る200萬人はキャンセル待ちとなった。

 ところが、先行販売初日の15日は約35億件の申し込みがあった。チケットマスターの過去の最多記録より4倍多く、システム障害も起きたという。同社はコンピュータープログラムが自動的に申し込む「ボット攻撃」や、招待を受けていないファンの申し込みが多かったためと説明しているが、招待を受けたファンが長時間待たされる例も多く、ネット上などで批判が起きていた。

 18日からは一般販売が始まる予定だった。しかし、チケットマスターは17日午後に中止を発表。理由を「システムへの極めて高い負荷が起き、需要に見合うだけの殘されたチケットがないため」としている。

 スウィフトさんは10月、最新アルバム「ミッドナイツ」を発売した。今月に収録曲が全米シングル?チャート「ビルボード?ホット100」の上位10曲を獨占する快挙を果たすなど米國で高い人気を誇る。(ニューヨーク=中井大助