カナダ戦でみえた課題、けが人を補う2人の存在感 中西哲生の目

有料記事森保ジャパン

[PR]

 試合終了間際の失點での敗戦は、ネガティブに見えるかもしれません。ただ、課題が逆に浮き彫りとなり、ワールドカップ(W杯)本番に向けてやるべきことが明確になった一戦とも言えるでしょう。

 17日のサッカー日本代表カナダ戦は、先制しながらも逆転されての1―2。W杯前最後の試合で、チェックする要素は色々とありました。

 一番重要だったのは、多く出ていたけが人のコンディションの現狀把握です。

 その部分では、板倉滉選手、田中碧選手、淺野拓磨選手の3人がスタメンで出場して、どのくらいできるのかチェックできました。特に最終ラインはけが人が出ているので、ドイツでプレーしている板倉選手が後半22分までプレーできたのは、1次リーグ初戦のドイツ戦に向けて、かなり大きいと言えるでしょう。

 一方で、チームの中核といえる冨安健洋選手、遠藤航選手、守田英正選手、三笘薫選手の4人については、今回はチェックできず、本番でできるのかわからないところは不安材料として殘りました。

 しかし逆に手の內を見せなかった、というポジティブな捉え方もできます。対戦相手にはすでに分析はされているでしょうが、ドイツに直前の狀態は見せなかった。また、前線でのプレスとカウンターのカギを握る、前田大然選手と伊東純也選手を使わなかったのは、あえて見せなかった、とも言えます。

 內容的な課題は、はっきりしました。

 その一つがプレスにいくとこ…

この記事は有料記事です。殘り1323文字有料會員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。

サッカーワールドカップ

サッカーワールドカップ

日本代表の試合結果や海外の注目選手まで、ワールドカップのニュースや情報をお伝えします。[記事一覧へ]

連載解説者の目 カタールW杯

この連載の一覧を見る