北朝鮮ミサイル、約69分飛行 防衛相「米全土が射程に含まれうる」

松山尚幹
【動畫】北朝鮮の発射したミサイルが落下したとみられる北海道沖=平野真大撮影
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 浜田靖一防衛相は18日正午過ぎ、北朝鮮が同日午前に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)級とみられるミサイルについて、「弾頭重量などによっては1萬5千キロを超える射程になりうるとみられ、その場合、米國全土が射程に含まれる」と説明した。飛行時間は約69分間で、過去2番目の長さだったとした。記者団の取材に応じた。

 防衛省によると、ミサイルは午前10時14分ごろに発射され、同11時23分ごろに北海道?渡島大島の西約210キロの日本の排他的経済水域(EEZ)內に落下したと推定される。飛行距離は約1千キロ、最高高度は約6千キロで、通常より高い角度で打ち上げて飛距離を抑える「ロフテッド軌道」で発射されたとみられる。新型の「火星17」かどうかは分析中だとした。

 飛行時間は約69分間で、北朝鮮が3月に発射したICBM級弾道ミサイルの約71分間に次いで、過去2番目の長さだった。最高高度も3月のミサイルに匹敵。北朝鮮のミサイルがEEZ內に落下するのは3月以來で、11回目となる。(松山尚幹)